idea factory from newspaper 2003 6 19
「望遠レンズ」(telephoto lens)
望遠レンズというと、どんな使い方を思い浮かべるでしょうか。
遠くのものを写すためにあると考えるでしょうか。
それは、半分正解です。
別の使い方があります。
風景を切り取るという使い方です。
新聞を読んでいて、いい記事が見つかったら、
そのページ全部を残すのではなくて、
その記事の部分だけ切り取るでしょう。
これが、望遠レンズの別の機能です。
雑多な景色のなかで、美しいと感じる景色が一部、含まれています。
その美しい景色だけを、雑多な景色から切り取るのが、望遠レンズなのです。
だから、望遠レンズは、遠くの景色を撮るだけではないのです。
近くの景色を撮る時にも望遠レンズを使うのです。
そういうわけで、焦点距離の短い望遠レンズが欲しくなるのです。
また、望遠レンズには、意外な効果があります。
それは、風景を圧縮する効果があります。
よく、菜の花畑が美しくて、普通のカメラで撮って、
後で、プリントすると、菜の花が疎らで、さえない写真ができるでしょう。
こういう場合も、望遠レンズを使うのです。
望遠レンズの圧縮効果を使って、菜の花の風景が圧縮されますので、
菜の花が密集して咲いているように写るのです。
焦点距離の短い望遠レンズは、いろいろと便利なのです。
「3DのOS」(3D operating system)
パソコンの処理性能が向上した現在では、
OSのデザインも、3D化してもよいのでしょう。
3D化したユーザーインターフェイスならば、見やすく、
なおかつ、美しい。
今まで、3D化したユーザーインターフェイスを採用しなかったのは、
パソコンのMPUの性能が低かったからでしょうか。
「コンシェルジェ」(cicerone)
中高年がパソコンを買う時には、コンシェルジェが必要でしょうね。
パソコンショップに行くと、似たようなパソコンが、たくさん並んでいます。
今までは、パソコン雑誌が、コンシェルジェ役を演じていましたが、
中高年がパソコン雑誌を読んでも、さっぱり、わからないでしょう。
しかし、パソコンメーカーのコンシェルジェでは、
自社の製品の宣伝ばかりになりますので、
独立した中立のコンシェルジェが必要となります。
「サンとデル」
この関係は、新薬を売る製薬会社と、後発薬品を売る製薬会社の関係に似ている。
少し、刺激的でしょうか。
それでは、デパート対スーパーの関係では、どうでしょうか。
インフレ対デフレの関係というと、双方のケンカに、拍車がかかるかもしれません。
とこで、航空機の機内で、インターネット接続が可能になるそうです。
遅れていた航空機の機内でのIT化が、やっと進むそうですね。
日本では、新幹線の中での、無線LANシステムの実験を行なっています。
今のところ、データ通信システムを使ったインターネット接続では、
低速のバスの中では、うまくインターネットが利用できても、
高速の電車の中では、インターネット接続がうまくいきません。
これからの時代は、高速移動通信が新しいテーマになるでしょう。